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(お知らせ)研究力を測る指標(分野別・大学機能別)の抽出と大学の研究力の可視化に関する基礎的研究 (科学研究費助成事業)について

 このたび、自然科学研究機構の小泉周特任教授を中心とする研究チームは、科学研究費助成事業の特別研究促進費の支援をうけ、大学等の研究力を客観的指標で「見える化」する手法の開発検討を開始しました。研究期間は平成28年から平成29年までの2年間です。
 昨今、各種のランキング格付け会社が発表する世界大学ランキングの「順位」が話題となり、日本の大学のランキングの低下が問題となっています。しかし、こうしたランキングで用いられている研究指標は限られており、特に、「順位」となると、必ずしも客観的に大学の研究力を把握し分析できているかは疑問であり、多くの批判が出ています。
 こうした中、文部科学省の科学技術・学術審議会の学術分科会(平成28年5月31日開催)において、「学術研究の研究力・活動状況を測る指標の在り方について」が審議されました。この中で、平成28年1月に策定された科学技術基本計画に示された研究力に係る指標について、どのように具体化し、適切な運用を期すか、また、大学の機能強化に対応した研究力や、分野別の研究評価をどのように適正に行っていくのか、さらに、研究をめぐる国際的な地位・競争力を多角的・総合的に測る指標開発の可能性を検討する重要性が確認され、専門家による調査研究の必要性が議論されました。
 こうした背景をうけて、本調査研究は、日本全国の大学等で科学計量学やIR(Institutional Research)等にかかわる研究者9名の研究チームを作り、人文社会系から理工系、生物系を含む分野別、また大学の機能・特徴別に研究力を可視化し、客観的に「見える化」する手法の開発を行うことを目的として提案がなされたものです。また、英国の研究大学群が独自に行っている研究分析の取り組みである「スノーボールメトリクス」などの関係者を国際アドバイザリーボードに迎え、国際的な比較に耐えうる指標の検討を行うこととしています。論文指標のデータ分析において、エルゼビア社の協力を得て行うとともに、これと科学研究費補助金等の採択情報を加味した指標開発を行っていきます。この調査検討結果については、平成29年6月末を目途に報告書をまとめ、文部科学省等への提案を行うとともに、適宜、大学別分野別の実践的検証を行うこととしています。
 研究チームでは、平成28年10月頃にキックオフシンポジウムを行い、幅広くご意見等をいただくことを予定しています。

参考
「研究力を測る指標(分野別・大学機能別)の抽出と大学の研究力の可視化に関する基礎的研究(科学研究費助成事業)について」


本件についての連絡先
大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 研究力強化推進本部 特任教授 
小泉周
〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-3-13 ヒューリック神谷町ビル2階
E-mail: a.koizumi@nins.jp
電話: 03-5425-1301



(2016.8.5)